銀行でお金を借りる時の借入利率について。金利の低い商品が良いの?
銀行などからお金を借りたら、翌月から借りたお金+利子の支払いが始まります。毎月契約時に約束した返済日に、約束した返済額を支払っていくことになりますね。
この返済額の中に元金の返済分と銀行に支払う利子が含まれているのです。元金の返済分は借りた金額の全額となりますが、利子はいくら支払うのか分かりませんよね。
そこで、ここでは利子の計算の仕方を紹介していきます。利子を計算するためには借入利率が必要になります。利子の計算方法を知って、お得に借りるポイントを見ていきましょう。
お金を借りる前にチェック!銀行でお金を借りる時の借入利率
銀行でお金を借りる時には、借入利率をチェックしましょう。借入利率は「金利」と表示してあるところもありますよ。
借入利率は「%」で表示されており、割合のことを意味します。そして借入利率は「年○%」と表示されており、一年間に支払う利子を計算することができますよ。
利子は基本的には日割り計算となりますので、借入利率で出てきた利子を365日で割って計算することができます。
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利子の計算は日割
先ほど紹介した通り、利子の計算は日割となりますので、同じ借入額を同じ期間で借入するなら、借入利率の低いところで借りると支払う利子も少なく済みます。
支払う利子が少なく済むということは、返済総額を減らすことができるのです。
↓
借入利率の低い所で借りる
↓
支払う利子が少なくなる
↓
返済総額を減らすことができる
少しでもお得にお金を借りようと思ったら、借入利率を意識しましょう。
上限利率は年20%以下
銀行カードローンの金利を見ると、上限利率は年14%台になっているところが多いです。これには利息制限法が関係しています。
元金 | 上限利率 |
---|---|
10万円未満 | 年20.0% |
10万円以上100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
銀行カードローンでは上記の上限利率よりも低めの設定となっていますので、安心して利用できますね。
もちろん銀行カードローン以外の消費者金融等の借入であっても、上記の利息制限法を超える利率には設定できませんので、上記を超える借入利率のところは違法業者ですよ。
限度額が上がると借入利率は下がる
限度額が上がると借入利率は下がるように設定している銀行が多いです。
限度額 | 借入利率 |
---|---|
500万円以下400万円超 | 年1.8%~年6.1% |
400万円以下300万円超 | 年6.1%~年7.6% |
300万円以下200万円超 | 年7.6%~年10.6% |
200万円以下100万円超 | 年10.6%~年13.6% |
100万円以下10万円以上 | 年13.6%~14.6% |
上記はある都市銀行の借入利率となりますが、限度額が高くなればなるほど借入利率は低くなっていることが分かりますね。
同じ10万円借りるのでも、限度額を100万円以下の枠で契約するのと、200万円以下の枠で契約するのとでは、借入利率に差が出てくるのです。
繰り返しになりますが、お得にお金を借りるためには、限度額をなるべく高く設定するほうが借入利率は低くなりますよ。
利子はいくら?大まかでいいから知りたい時の計算方法
お金を借りる時には、利子を支払うことは既に言いましたが、具体的には借入額に借入利率をかけて計算します。
「借入元金(借入残高)×借入利率(年○%)」これが一年間に支払う利子ですね。ただし先ほど紹介した通り、利子は日割計算で計算しますので「÷365日」をする必要があります。
「借入元金(借入残高)×借入利率(年○%)÷365日」これで一日の利子が計算できますね。
例えば、年14.6%のところで10万円借入し、翌月(30日間の借入)完済するのであれば「10万円×14.6%÷365日×30日=1,200円」となります。
複数に分けて返済予定!計算方法は複雑になる?
銀行カードローンでは、毎月少額ずつ返済する人も多いですよね。その場合は、返済するたびに借入残高が減るため、支払う利子も異なってきますよ。
例えば同じ10万円を年14.6%で6回に分けて返済しようと思ったら、以下になります。
元金返済分 | 支払う利子 | 残高 |
---|---|---|
16,167 | 1,216 | 83,833 |
16,364 | 1,019 | 67,469 |
16,563 | 820 | 50,906 |
16,764 | 619 | 34,142 |
16,968 | 415 | 17,174 |
17,174 | 208 | 0 |
上記は都市銀行の返済シミュレーションを利用した結果になります。毎月17,383円ずつの返済になり、元金返済分と利子に分けて支払いますよ。元金を返済すると借入残高が減り、借入残高にかかる利子も減るのです。
支払う利子は一回目は10万円×14.6%÷365日×30日=1,200円となりますが、二回目は借入残高83,817円×14.6%÷365日×30日=1,005円となります。表を参考にすると合計で4,297円の利子を支払うことになりますね。
先ほど紹介した大まかな計算方法では、10万円×14.6%÷365日×180日=7,200円となりますので、ずいぶんと差がでてきてしまいます。
複数回に分けて返済する予定なら、自分で計算するよりも返済シミュレーションを利用する方が簡単に支払う利子を知ることができますよ。
お得に借りたい!ポイントは借入利率と借入期間
ここまで見てきて、お金を借りると利子を支払う。支払う金額は借入利率によって決定することが分かりましたね。
そして、利子は日割計算となりますので、借入期間を短くするとお得に借入れできることも分かりましたね。
少しでもお得に借りるには、この利子をいかに減らすかがポイントになりますよ。再度、具体例を交えて確認しておきましょう。
- 借入利率の低い商品を選ぶ
- 借入期間を短くする
- 無利息期間を利用する
借入利率の低い商品を選ぶ
支払う利子は借入利率によって決まるのであれば、借入利率の低い商品を選ぶと支払う利子は減りますね。
例えば何度も紹介している通り、借入利率年14.6%で10万円借りた場合、1ヶ月後に支払う利子は1,200円です。これが借入利率年10.6%の場合では871円となります。
借入利率が年4%低くなると、1ヶ月に329円も差が出るのです。
借入期間を短くする
返済期間が長くなればなるほど、利子の差は大きくなります。
支払う利子 | 1ヶ月後に完済 | 1年後に完済 |
---|---|---|
年14.6% | 1,200円 | 8,077円 |
年10.6% | 871円 | 5,829円 |
1ヶ月で完済すると329円の差ですが、1年で完済となると2,248円の差となります。
支払う利子を少しでも減らしたい時には、返済期間を短くすることもポイントになりますね。
無利息期間を利用する
銀行カードローンの中にも無利息期間のある商品があります。
都市銀行では見かけませんが、地方銀行では30日間無利息サービスのある商品がありますので、利用条件に該当する場合は利用するとお得ですね。
借入利率を知ってお得に借りよう!
これまでは「借入利率なんて気にしたことが無い」という人でも、借入利率を気にすることでお得に借入れができることが分かりましたね。
お金を借りる時は借入利率と支払利子の関係を理解して、支払う利子はいくらになるのか、事前に把握してから申し込むとお得に借りることができますよ。