お金を借りると利子が発生?!気になる利子の計算方法
お金を借りると、利子の支払いが発生します。そこで、ここでは利子にはいくら払う必要があるのかを計算していきます。
利子の計算には返済シミュレーションを使うとおおよその支払い金額が分かりますが、実は金利をチェックすると自分でもおおよその利子を計算することができます。
また金利には上限が定められており、年20.0%を超える金利を設定している所は違法業者だと判断することもできます。しっかりチェックしていきましょう。
お金を借りると利子が発生?!そもそも利子って何?
お金を借りると利子が発生します。利子とは、借りたお金の対価として借りた人が貸してくれた金融機関に支払う金銭を言います。いわゆるレンタル料というと分かりやすいですね。
例えば、レンタルショップでDVDやコミックを借りると、レンタル料を支払いますよね。このDVDやコミックが金銭の場合は、レンタル料のことを利子や利息という言い方をするのです。
つまり利子が発生するから金融機関に儲けが出て、営業していくことができるのです。そのためお金を借りて利子を支払わなくてもいいということはあり得ませんよ。
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無利息サービスの目的
お金を借りて利子を支払わなくてもいいということはあり得ないと言っても、期間を限定して無利息サービスを行っている消費者金融は多数あります。
これでは儲けが0円となってしまいますが、ポイントは期間が限定されている点ですね。
多くの消費者金融が設けているのが、「初めての方に限って30日間無利息サービス」という内容です。
- 初めての方に限って30日間無利息
- 初めての方に限って14日間無利息
- 初めての方に限って5万円まで180日間無利息
- 完済すれば繰り返し何度でも1週間無利息
上記のように消費者金融によって無利息サービスの内容は異なりますが、目的と言えば「カードローンを利用してもらう」ことですね。
中にはカードローンにマイナスのイメージを持っていて利用しないという人もいます。
- 取り立てが恐いイメージ
- 利子が膨らんで返済できないイメージ
- 利用方法が分からない
上記のようなイメージを持っていると、なかなか「カードローンに申し込もう」という気にはなりませんね。
そこで、お試し期間のように「利子は取らないから、試しにカードローンを利用してみては?」といったものが無利息サービスとなります。
30日間無利息にすることで、カードローンを利用するきっかけを作っていますよ。
思ったほど高くはない!?1ヶ月分の利子の計算方法
無利息サービスを利用した場合でも、無利息期間が終わってしまうと利子の支払いが始まります。一体いくら取られるのかドキドキする人も多いですが、実は思っているほど高額ではありません。
利子の計算には金利を利用しますが、金利年18.0%の場合は、1ヶ月3万円の借入をした場合は約450円となりますよ。
計算式は3万円×年18.0%(0.18)÷365日×30日=443.8356…ですね。利子の計算には、金利が関係してきます。金利が年15.0%の場合は、3万円×年15.0%÷365日×30日=369.863…となり、約370円となります。
要するに「借りた金額に金利をかけて、365日で割って利用日数をかける」と利子の計算はできるのです。
- 借入額
- 金利
- 利用日数
利子は上記の借入額・金利・利用日数で計算するため、小額を低金利のところで短期間借入すると、利子を少なくすることができますよ。
返済シミュレーションを利用する
自分で計算するのは苦手だという人は、返済シミュレーションを利用しましょう。
ある消費者金融の返済シミュレーションの入力内容は以下になります。
- 借入希望額
- 返済期間
- 借入金利
借入希望額3万円、返済期間1回、借入金利年18.0%で計算すると、返済金額は30,443円となり、利子は443円だと分かります。先ほど式を立てて計算した利子と同じですね。
もちろん借入金額が高くなっていくと、支払う金利も多くなりますので返済額は増えてしまいますよ。
借入額 | 利子 | 返済総額 |
---|---|---|
3万円 | 443円 | 30,443円 |
10万円 | 1,479円 | 101,479円 |
20万円 | 2,958円 | 202,958円 |
上記は返済期間1回、金利年18.0%で利用した場合の利子となります。借入額が高額になればなるほど、利子も高くなっているのが分かります。
利子を抑えようと思ったら、必要最低限の借入れがポイントになりますね。
借入残高に応じて返済額が変動!総支払利子はいくらになる?
借入額を1回で支払うのであれば、先ほど計算した方法で総支払利子の計算ができるのですが、複数回に分けて計算する場合は利子の計算は複雑になります。
例えば先程の計算式を利用して、10万円を12回に分けて返済しようと思ったら、10万円×18%=18,000円となります。12回ということは1年なので「÷365日×利用日数」をする必要がありませんよ。
ところが、返済シミュレーションを利用して計算すると、総支払利子は10,011円となります。この差額は、計算方法の違いにあります。
借入残高に応じて返済額が変動
消費者金融では、毎月の借入残高に応じて利子が決まるため、元金に支払いをすると残高が減るため、翌月の利子も減るのです。
返済額 | 元金 | 利子 | 残高 |
---|---|---|---|
9,167円 | 7,667円 | 1,500円 | 92,333円 |
9,167円 | 7,783円 | 1,384円 | 84,550円 |
9,167円 | 7,899円 | 1,268円 | 76,651円 |
9,167円 | 8,018円 | 1,149円 | 68,633円 |
返済して残高が減ることによって、支払う利子も減り、元金に充てる金額は増えていますね。そのため、毎月一定の利子を支払う訳ではないのです。
そこで自分で計算するとなると、1回目の返済で9,167円返済すると、利子は10万円×18%÷365日×30日=1,479円となります。元金の返済は7,688円となり、借入残高は92,312円となりますね。
2回目に支払う利子は92,312円×18%÷365日×30日=1,365円となり、1回目の支払利子よりもすくなくなります。
そのため、最初に紹介した10万円×18%=18,000円といった計算で、大まかな支払利子を計算することはできないのです。こんな時に便利なのが返済シミュレーションですね。
返済計画を立てるポイント!返済シミュレーションで利子を計算
返済シミュレーションを利用すると、自分で計算していかなくても大まかな支払利子や返済総額を把握することができます。
特に何回かに分けて返済したい時には、返済シミュレーションを利用すると返済計画も立てやすくなります。
お金を借りる時には計画的な利用がポイントですね。
計画的に利用するためにも返済計画を立てることが大切です。
- 月々いくらまで返済できるかチェック
- 返済期間はなるべく短く
- 随時返済も視野に入れる
月々いくらまで返済できるかチェック
まずは、月々いくらなら無理なく返済していけるのかを考えましょう。借入額にもよりますが、月々3,000円~から返済可能なところもありますので、無理なく返済できる金額を選びましょう。
返済期間はなるべく短く
先述した通り、返済期間はなるべく短い方が支払う利子が少なくなり、返済総額を抑えることができます。
返済期間を短くするためには、月々の返済額を多めにした方がいい場合もありますが、あくまでも無理なく返済できることがポイントですね。
随時返済も視野に入れる
月々の返済額は低めに抑えていても、ボーナス等の臨時収入で随時返済を利用すると、返済期間を短くすることができます。
例えば10万円借入して、月々の返済は3,000円の51回で返済計画を立て、臨時収入で随時返済を行い返済期間を短縮していく方法もありますよ。
随時返済では利子の返済は行わず、全額元金の返済となりますので、返済額を減らすには有効な返済手段となります。
お金を借りる時には利子の計算も行い、総額でいくら返済する必要があるのかを知っていると、計画的に返済ができ安心して利用できますね。